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基調講演
スマート製造~IoTを活用したものづくり~
高橋 俊哉
三菱電機株式会社 執行役員 FAシステム事業本部 副事業本部長
1983年に三菱電機名古屋製作所に入社。主にFAコントローラの制御ネットワークの開発に従事。1996年には産業用オープンネットワークの先駆けとなる「CC-Link」、1999年には現在でも国内シェアトップクラスの製品であるシーケンサ「MELSEC Qシリーズ」の開発を牽引し、同社FA事業の進化と発展に携わる。
その後は「e-F@ctory」を中心とするFAソリューション事業と、次世代のものづくりを目指したFA-ITオープンプラットフォームの推進を担い、現在に至る。国際競争力強化のために、生産現場におけるデータ・ノウハウをどのように活用していくべきか。
レベルや目的に応じた視点や将来像など、三菱電機が考えるものづくりをIoT・AI活用事例を交えながら紹介します。
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電子業界が直面する労働力問題と協働ロボット導入の提案 -カワサキが提案する新たなロボットシステム-
橋本 康彦
川崎重工業株式会社 取締役 常務執行役員 精密機械・ロボットカンパニー プレジデント
1981年東京大学卒業、川崎重工業に入社し、ロボットの設計技術者として様々なロボットの開発に携わる。1997年半導体ロボット事業を立ち上げる。2001年KRI(カワサキ・ロボティックス)サンノゼ事務所を設立、駐在。2003年KRI副社長として、米国から半導体事業全体を指揮。2009年帰国後、ロボットビジネスセンター副センタ―長(理事)。2012年ロボットビジネスセンター長、2013年執行役員就任。2013年シスメックスとの合弁会社メディカロイドを立ち上げてメディカロイドの社長を兼任し、医療ロボット分野へ進出。その後、川崎重工において、2016年常務執行役員、ロボットビジネスセンター長。2018年取締役、常務執行役員、精密機械・ロボットカンパニープレジデント就任。
人口減少、少子高齢化が進むなか、新しいコンセプトの産業用ロボットによる自動化を通じて、
電子業界が抱える労働力問題の解決を提案させていただきます。
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基調講演
次世代モビリティ―を支える革新的CMOS/MTJ Hybrid AIチップ開発
遠藤 哲郎
東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長・教授
1962年 東京生まれ。1987年 東京大学理学部卒。1987年 東芝入社、NANDメモリの研究開発と事業化に従事。1995年 東北大学電気通信研究所講師に着任、同年 東北大学より博士(工学)を取得、その後、同助教授・同准教授を経て、2008年 同教授に昇任。同年 東北大学学際科学国際高等研究センター教授を経て、2012年 東北大学大学院工学研究科教授、現在に至る。加えて、2012年より東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長、2017年より先端スピントロニクス研究開発センター(世界トップレベル研究拠点)副拠点長、2018年より省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター 副センター長を兼務。2012年より仙台市国際産学連携フェロー、2017年より東北大学リサーチプロフェッサーを拝命。2019年より省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンターセンター長を兼務。
<受賞>
2001年 日経BP LSI IP Design Award (研究助成部門)
2009年 第31回Japanese Journal of Applied Physics (JJAP)論文賞
2011年 第23回日本表面科学会論文賞
2012年 第6回応用物理学会フェロー
2012年 第44回SSDM Paper Award
2016年 第14回内閣府産学官連携功労者表彰「内閣総理大臣賞」
2017年 総長特別賞(学内表彰)
2017年 平成29年度全国発明表彰「21世紀発明奨励賞」
<社会貢献>
○応用物理学会 シリコンテクノロジー分科会 幹事長
○社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) 専門委員
○日本学術振興会 未踏ナノデバイステクノロジー第151 委員会 企画委員
○新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 研究実用化検討委員会他 4委員会 委員
○国際デバイス・システム技術ロードマップ委員会(日米欧からなる当該領域の技術ロードマップ委員会)専門委員 他自動運行に代表される次世代モビリティーを実現するために、高度な判断からビックデータを取り扱える新しい半導体技術の開発が望まれている。とりわけ、演算性能vs.消費電力比の革新的向上がキーポイントとなる。この社会的要請から、CMOS/MTJ Hybrid AIチップのインパクトを述べる。
6月6日(木)
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基調講演
電動車の歩みと今後の課題
安部 静生
株式会社BluE Nexus 取締役
1982年 京都大学燃焼工学研究室卒業。同年トヨタ自動車工業株式会社入社。
1998年まで同社東富士研究所にてエンジンの機能部品、冷却系、燃焼に関する研究開発に従事。
1999年より同本社エンジン分野 主査としてガソリン直噴エンジンの開発に従事。
L4&L6のガソリン成層リーンバーンエンジン、ゼロクラウン搭載のV6ガソリン直噴エンジンの直噴システム開発を得てGS350 GS450hに搭載した3.5L V6ガソリンエンジンの開発リーダーを担当。
2006年からHV先行開発部部長、2008年7月よりHVシステム開発統括部部長。HVシステム開発を先行から量産までスルーで担当。
2012年4月より常務理事、HV技術領域領域長に就任。
以降、2018年末まで電動パワートレーンのシステム、ユニットの開発に従事。
2019年1月よりアイシン精機株式会社エグゼクティブアドバイザーに就任し、トヨタグループ連携による電動パワートレーンの開発・販売を担当。自動車は電動化・知能化・情報化等、100年に一度の変革の時代を迎えている。
2050年を視野に入れるとPHEV・BEV等の電動車導入が急がれる。
今回の講演では、HEVの展開の歴史とその技術を応用した次世代電動車開発の状況、新たな課題に対する取り組みについて紹介する。
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基調講演
5Gを超えた未来への展望
尾上誠蔵
ドコモ・テクノロジ株式会社 代表取締役社長
尾上 誠蔵 (おのえ せいぞう)
ドコモ・テクノロジ株式会社 代表取締役社長
株式会社NTTドコモ チーフ・テクノロジ・アーキテクト
略歴
1982年4月 日本電信電話公社入社
2002年6月 株式会社NTTドコモ 無線ネットワーク開発部長
2006年7月 同 無線アクセス開発部長
2008年6月 同 執行役員 研究開発推進部長
2012年6月 同 取締役常務執行役員(CTO) 研究開発センター所長
2014年7月 同 取締役常務執行役員(CTO) R&Dイノベーション本部長
2017年6月 同 チーフ・テクノロジ・アーキテクト
ドコモ・テクノロジ株式会社 代表取締役社長(2015年6月より)5Gは様々な業界から関心を集める一種のブームとなり、業界を跨いだ新ビジネスの創出が期待されている。 過去世代の観察から移動通信世代の法則を導出し将来を予言するが、同時に、5Gでは過去世代と異なる現象が起きていることを示し、業界を超えたコラボレーション等、将来世代のモバイルを成功に導くためのヒントを提供する。
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『日独連合 ミラーレスカメラ』3社によるパネルディスカッション
後藤哲朗
ライカカメラAG、パナソニック株式会社、株式会社シグマ、株式会社ニコン
千葉大学工学部電気工学科 ‘73卒業、同年日本光学工業株式会社(現ニコン)入社。
ニコンF3(’80発売)の電気回路設計から始まって、ニコンF6(’04発売)までの銀塩一眼レフ、
さらにニコンD1(’99)からD3S(’09発売)までデジタル一眼レフカメラの開発設計に従事。
‘04より執行役員および映像カンパニー(当時組織)開発本部長として、上記フラグシップカメラ、
それ以外の普及機種、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラ、アプリソフトなど映像事業全製品の
開発設計を統括。
‘07より映像カンパニー副プレジデント、国内販社であるニコンイメージングジャパン会長、’09からの
後藤研究室長を経て’17より現職。
自ら企画開発した最終機種はニコンDf(’13発売)。現在ミラーレスカメラ業界に相次いでメーカーが参入して話題を呼んでいる。
中でも興味を引くのは、小型カメラの始祖であるライカの提案に合意した
パナソニック、シグマの三社連合による「Lマウントアライアンス」である。
その経緯と特徴、具体機種や将来展望などをそれぞれの代表者に語ってもらう。
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主席日本代表窓口
杢中 薫
ライカカメラAG
1989年 大阪市立大学法学部卒業
1989年 松下電器産業入社
商品企画部門にて、世界初のDVD再生機、DMC-LC1などの高級デジタルカメラなどを担当
2007年 ドイツライカカメラ社に入社 本社のあるドイツWetzlar市に引っ越しドイツ本社で勤務
商品企画部門(Product Management)にて、ライカX1やライカQなどの高級コンパクトモデルを担当
2011年 日本に拠点を移し、ライカカメラ社の日本の窓口として日本のカメラ業界とライカを繋ぐ業務を担当。現在ミラーレスカメラ産業に相次いでメーカーが参入して話題を呼んでいる。
中でも興味を引くのは、小型カメラの始祖である「ライカ」の提案に合意した
「パナソニック」、「シグマ」による三社連合である。
その経緯と具体機種、さらに将来展望などをそれぞれの代表者に語ってもらう。 -
基調講演
『日独連合 ミラーレスカメラ』3社によるパネルディスカッション
津村 敏行
パナソニック株式会社 アプライアンス社 イメージングネットワーク事業部 商品企画部 部長
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基調講演
日独連合 ミラーレスカメラ
大曽根康裕
株式会社 シグマ 商品企画部 部長
1987年入社。光学、メカともに開発の現場を歴任し、他社との協業も数多く担当。2013年より現職。
現在ミラーレスカメラ産業に相次いでメーカーが参入して話題を呼んでいる。
中でも興味を引くのは、小型カメラの始祖である「ライカ」の提案に合意した
「パナソニック」、「シグマ」による三社連合である。
その経緯と具体機種、さらに将来展望などをそれぞれの代表者に語ってもらう。
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基調講演
デジタルトランスフォーメーションを加速するAIと量子コンピューティング技術
吉山 正治
富士通株式会社 AIサービス事業本部 プラットフォーム事業部 事業部長
1993年 富士通株式会社入社。データベースシステムの開発、
エンタプライズ向けサーバシステムの事業企画、商品開発に経て
2017年12月より、Zinraiおよびデジタルアニーラのビジネスに従事、現在に至る。人・モノ・企業をデジタル技術で繋ぎ、新たなサービスやビジネスモデルを創出するデジタルトランスフォーメーションに取り組む企業が増加しています。
これにはAI、量子コンピューティング技術が必要不可欠です。本公演では両技術について富士通のAI Zinrai、デジタルアニーラと共に事例を交え紹介します。
6月7日(金)
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Society5.0の推進 ーICTとフィジカル空間ー
佐相 秀幸
内閣府 官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)革新的フィジカル空間基盤技術 領域統括 兼 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)フィジカル空間デジタルデータ処理基盤 プログラムディレクター 株式会社富士通研究所 シニアフェロー
別途入力
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基調講演
燃料電池車とは
吉田利彦
東京工業大学 特任教授
1980-2001 東亜燃料工業株式会社(現 JXTGエネルギー株式会社)
2001-2015 トヨタ自動車株式株式会社
2015- 国立大学法人 東京工業大学
経験: 固体高分子形燃料電池(車載向け)、固体電解質燃料電池、アモルファスシリコン太陽電池電動車という単語に比べて、電気自動車(EV)は聞き慣れたものになりました。将来を期待される電動車にはEV以外にも燃料電池車(FCV)などが含まれています。当日は、「航続距離が長い、燃料はクリーンな水素、燃料充填時間が短い、寒冷地でも始動が容易」といった特徴をもつFCVを中心にお話しする予定です。
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基調講演
フレキシブルエレクトロニクスで創る未来社会
関谷 毅
大阪大学 栄誉教授
2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)を取得後、同 助手、同 助教、同 講師、同 准教授を経て、2014年より大阪大学産業科学研究所教授。2017年大阪大学栄誉教授の称号付与。
柔らかく薄いエレクトロニクスの社会実装を中心として、これに至る社会背景、技術開発(作製プロセス)と応用、将来展望をご紹介いたします。具体的には、ペタリと貼るだけで構造物の状態や将来予測ができる「構造物ヘルスケアシステム」、ペタリと貼るだけで脳の活動状態を可視化できる「脳波計」の技術進展をご紹介いたします。
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基調講演
”新”高周波及びミリ波積層基材とその応用
李 建興
南亜プラスチック工業
名前:李建興 Chien-Hsin Lee (Gordon Lee)
学歴:長庚大学 Chang Gung University
学位:修士 Master's degree
専門:化工與材料工程碩士 Department of Chemical and Materials Engineering
2000/08 南亜プラスチック工業入社
担当業務:
1. 新製品の開発-環境対応型材/高周波材/車載/ICパッケージ基板...等
2. 加工プロセス技術研究
3. 新製品の認定及びUL申請南亜CCLは次世代5G通信に対応する製品を積極的に展開し、川上から川下まで一連のサプライヤーチェーンを有し、超ロープロファイル・超低誘電銅箔、低誘電ガラスクロス、新型低誘電樹脂、5G基地局・車載・ミリ波レーダー向けハイドロカーボン基材、テフロン基材等の開発・量産、多分野の需要に応えられるメーカーです。